いつもの鯛めし屋さんでお手伝い。
浴衣のカワウソは、すぐに汗だくになる。
今日はプチ繁昌の一日で、台所に山積みのお膳が気持ちいい。
思えば5月ごろからずっと準備を重ねて来た写真展が
明日に迫っている。
最後の準備も重なって、ヘトヘトに疲れて帰宅。
今日は彼も、雑誌の仕事でロケハンの一日。
折角電話がつながったのに、お互い話が弾まないまま、
すぐに会話が途切れてしまう。
こういう日もあるさね。
炎天下に走り回って疲れている彼への、思いやりのもてない私はちょっとダメだな。
例えばもう少しだけ体力がつけば。
こういう時の、ちょっとした余裕に繋げられる。がんばろう。
とりあえず目の前の週末を乗り切るべし。
夜中、割れたお皿を必死にくっつけようとする夢を見てうなされる。
勘弁してくれ、明日も朝が早いのに・・・(苦笑。
昨日だったか。
窓を開けた朝の、風の涼しさに驚く。
家に帰ると両親と犬猫が、南北の窓を全開にして
廊下を吹き抜ける風を楽しんでいた(笑。
一昨日、彼が根室から送ってくれた荷物が
台所で私を待っている。
中身は花咲蟹と、北海道で上がり始めたばかりのさんまだ♪
私の遅めの帰宅を両親は待っていてくれて、
ちょっとしたお祝い事みたいな夕食が始まる。
船から上げたカニを、すぐ大釜でゆがくそのお店に
彼は宿泊していたから、その鮮度を本当によく知っている。
冷凍せずにそのまま送ってくれた花咲蟹。
目と舌とでしっかり確かめたおいしさは、さすが。
新鮮さって、こういうことか! 本当にホントウに美味しかった。
ありがとうね!!
贅沢なものを山盛り食べたので、
身体が興奮して体温上がってるっぽいです(苦笑。
うまいコト眠れるかな。
街路樹の茂みに、コオロギの声を聞いた。
立秋。
溜った疲れを解消する水曜日。
『忙しい、は怠惰の隠れ蓑』なんて言葉もあって、身に堪える。
午後、週末に開く写真展の設営へ。
古い蔵の中、一人の展示作業。
時折風鈴の音が聞こえる。
途中、風に乗って雨の匂いがした気がしたのに
一瞬の曇り空はあっという間に青空に戻ってしまった。
少しずつ暗くなって、だけど、もうちょっと。もうちょっとだけ手を入れたい。
秋の日はつるべ落とし。
夏の終わりの日差しだって、油断するとすとん、と暮れる。
まだ大丈夫、と作業を続けていると、
軒先につるした風鈴が 『ちりん・・・』 と鳴った。
もうちょっとだけ、と手を止めずにいると、少ししてまた風鈴が、
『チリン、チリン・・・・』 と、二度。
・・・3度鳴ったらもしかして、何か起こったりしますか?
築100年を越える薄暗い蔵の空間が急に怖くなって、
やりかけの作業をそのまま放り出して重い扉を閉ざした。
昔聞いた怖い話って、こういう時に思い出すんだよね(苦笑。
家に辿り着いた途端、一閃の雷を伴って雨が降り始めた。
梅雨明け以来の久しぶり。緑が喜ぶ。
昨日送った誕生日のプレゼントが届いたと、
広島の友人からメール着信。
おめでとう!
旅の男は根室から苫小牧まで大激走。
昼間電話があって、バイク途中に置いて電車で行こうか、なんて迷っていたのに
結局バイクで走ってしまったみたい。
フェリーの時間に間に合ったなら一安心。
治療した左腕も、調子は上々のようでなにより。
長い長い船旅で、これから大洗へ向かう。
雑誌の編集のお手伝いで、またしばらく東京に滞在するそうだ。
日記より。
雷雨の予報も聞くけれど、降らないままに鬱陶しい曇り空。
彼は、腕の激痛を湿布と鎮痛剤で騙しながらの取材。
午後、やっと病院へ行くことができたとの連絡。
診断は、石灰性腱炎。関節の周りに石灰分が蓄積して激痛を引き起こすらしい。
注射一発で解消! と聞いて一安心。
とはいえ、一瞬で痛みが霧散する訳でもないだろう。心配は、心配。
夜、NHKで海外のドキュメンタリーを見る。
『ヒロシマナガサキ』
http://www.nhk.or.jp/frontier/schedule/20080731.html
[ 8月7日(木)午後2時再放送 BS-Hi ]
人間はどこまでも冷淡になれるし、
しぶとく、どこまで破壊されても生き続けなければならない。
人間の形をほとんど失っていても、死ねない。
言葉がない。
原爆で重傷を負って生き残った方は、
決して生きていてよかった、とは言わない。
その口からでた言葉は、あまりにも悲痛だった。
『私たちはせっかく生き残っても、人間らしく生きることも
人間らしく死ぬこともできませんでした。ただ、生きて苦しみ続けている。』
人間に一番大切なのは、感情かもしれないと思った。
『僕が君に求めるのは、ただ共感と想像の力だ』という言葉を思い出す。
ラストシーンに写った平和公園。
地元のミュージシャンが演奏する横で、アーティストが即興の絵を描く。
茶色く、濁った色のきのこ雲。
申し訳ないけれどそのパフォーマンスは、
原爆の重さの前にあまりにも軽々しくて、
見ていて何だか、嫌な気分になってしまった。
今日初めて、岡本太郎の描いたあの壁画のことが、
少しだけ分かった気がした。
決して語らない沈黙。
日記より。
未明2時半頃、昼間のメールに遅れて帰って来たメールは
『左手が動かなくなって』苦しんでいた、というもの。
痛みに支配されてた、って、一体どういうこと!?
元気な様子を見せようとしてくれているけれど彼は
かなり辛そうだ。
これから一緒にいて、忙しく仕事をするようになったりしたら
多分こういうことが何度もあるんだろう。
健やかでないときに、替わってあげたくてもできないときに
私にできることって何なんだろう・・・。
職場のことで手一杯だった自分に、ちょっと罪悪感。
大丈夫だといいのだけれど。
学園祭では、頑張ったのに展示を見に来てくれる人が少なくて、
午後の教室で、生徒さんたちが脱力感に暮れていた。
カリキュラムへの不満もぽつぽつ。
大急ぎの施錠、
指輪を学校に忘れて来てしまった。
いつもの指が、寒い。