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571.4km:教育/長野県・佐久

  1. 2008/06/30(月) 22:34:55|
  2. 長野県|
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彼は長野で、ちょっと小休止しつつ、
本格的な旅への準備を整えている模様。

今日は近所の空手教室を手伝って、
和やかな昼下がり、子供たちにいろんなことを教えてあげたんだって。



------------

旅の男:『みんなー。友達がいじめっ子に強請られてたらどうするかなー?』


コドモ:『はーい。“何してんだよ、止めろよ“って言います』


旅の男:『んー、残念!間違い〜。正解はねぇ〜、

   ”ふざけんなお前が金出せ!(#゚Д゚) ” だよー(笑。

   そういう時はさ、ナメられたら終わりだかんね。強気で♪
   さぁみんな、大きな声でーっ!!!


よい子のみんな:
   『ふざけんな
   お前が金出せ〜〜っっ!!!!!』



------------





・・・いいのかそれで。
お父さんお母さん方、お宅の子供さん達、変な事教わってマス(苦笑。


あと、『相手が殴り掛かって来たら、全体重のっけて頭突きダ!』とか。
過度に実用的で生々しい講義を繰り広げていた模様。

彼の人生のディテールは。
あんまり細かく聞いてるとどこか知らない国へ連れて行かれそうで怖いので、
最近はその口から漏れ聞こえてくる分だけに、耳を傾けることにしている。



月曜の午前中。
旅の男は、バイクのプラグ交換やらオイル交換やらで、出発に備えたらしい。





私はちくちく、和裁教室で、
浴衣などを縫っておりました。大和撫子♪




・・・・・。




本日の距離:積み重ねてきた、人生の分だけ。










571.4km:犬用蚊取りと初浴衣/長野県・佐久

  1. 2008/06/29(日) 23:23:12|
  2. 長野県|
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知り合いのおじさんが切り盛りする
鯛飯屋さんのお手伝いを終えて家に帰ると、
旅の男からの荷物が届いていた。



【品名】雑誌・三脚・蚊取り

雑誌・三脚・蚊取り


・・・なんて脈絡のない(笑。



彼が一時、東京に戻って部屋を整理している間に、
使っていないものが沢山出て来たらしく、
その一部を、お裾分けのように私のところへ送ってくれたのだ。




あ、キンチョウリキッドの蚊取り、わんこの形で可愛い♪
・・・でも、この無駄に丈夫なコードは、何?

犬用蚊取り



夜、電話したときに聞いてみたら、

『あ、それ、犬用(笑。

と、こともなげに答えやがった (#゚Д゚)ヲイっ!


・・・いいんだけどね。どうせ私なんて、カワウソだし。
犬もカワウソも、大差ないし。



(ノ_・、)



(※筆者は動物に例えるとイタチ系で、中でもとりわけ、カワウソに酷似。
つるりとした水の抵抗少なめなボディーラインなんかはことさらで…(T_T)






荷物の重量の大半を占めていたのは、
彼が今仕事をしている雑誌のバックナンバーだった。
半年分の誌面に、初めて会った昨年暮れからの時間を重ね合わせる。

何だかね。
考えれば考える程、何とも不思議な縁だ。





メールも電話も嬉しいけれど、
こうやって手に取って眺められる『モノ』が届く嬉しさは、なんだか格別だ。
少しずつ見慣れた荷札の筆跡が、妙に嬉しい。



青空が蒸し暑くて、
でもまだ、真夏みたいにすかーんと抜けてはいなくて。
時折吹く風が、秋を錯覚させる6月の終わり。


お店のお手伝いに、今年初めての浴衣を着た。



本日の距離:561.7km




561.7km:再出発/長野県・佐久

  1. 2008/06/28(土) 22:23:06|
  2. 奈良県|
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途中目覚めた早朝の空は今にも降り出しそうに随分暗かったけれど、
雨が降り出すこともなく。
家を出る頃には、青空が覗きはじめた。


11:59 Sub:晴天!

>こちら晴れて心地よい朝です。
>衛星画像によると、日本列島くまなく晴れ!
>
>旅立ちを邪魔するヤツは、誰もいない模様(笑。
>頑張って、気をつけて。
>今日からもまた、よい旅を!



東京で過ごす、彼の旅の中休みは結局3週間に渡った。

旅の途中に溜っていたいろいろな物が一気に吹き出す辛さもあり、しかし、
旅が終わった後の生活のことを考え始める、いいきっかけになったと
彼は言った。

あのまま走り続けて最後まで行ってたら、
終わった途端に燃え尽きて、途方にくれたかもしれない、と。





夕方になって、道の途中からのメール。

18:35 Sub:安中

>群馬の安中で休憩です。
>佐久まであと二時間。
>
>これから峠を越えて、軽井沢です。
>


群馬・安中


日本海側を目指す前に、長野に立ち寄る予定らしい。
夜中に、無事到着のメールが届いた。



今日からまた、毎日距離の変わる遠距離恋愛がはじまる。



本日の距離:561.7km










671.3km:CITIZENチタン製/八重洲、御徒町、浜松町

  1. 2008/06/23(月) 20:43:12|
  2. 東京都|
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最終便で東京を発って家に戻り、
持たせてもらった山のようなお土産荷物を眺めながら
夕食を食べていたら、携帯の着信音が鳴り響いた。

・・・やべ。
帰ったらすぐ、参加する予定だったミーティング、
すっぽかしてた…


召集されて駆けつけて、終わったらもう0時過ぎ
あっという間に現実に引き戻される。

今いるこの場所と、東京。
同じ時間空間上にあるとは思えない、移動の非現実感だ。





昨日のうちに、旅の男宛の郵便物が
彼が仕事をしている会社宛に届いていた。
朝起きて、散歩がてらにピックアップ。

途中、急に、
『昨日もらった指輪、持ってる?』と尋ねられた。

「あるよ。」お母さんからもらった指輪。
私のアクセサリーポーチの中に、一緒に入っている。

『使わずに持ってるだけなのもあれだし。
御徒町辺り行ったら、お揃いの、探すついでに直せるかな』

あれれ。
指輪とか、欲しいかもね、とは言ってたけれど、
今回はもう無理だと思ってたのに(笑。

びよんと電車に乗って、宝石問屋ひしめく御徒町へ向かった。




ごっつい外見に似合わず、彼は金属アレルギーだ。
アレルギーフリー・チタンのリングは、一軒目のお店で訊ねると、すぐに見つかった。

作ってるのは何と、時計屋さんのCITIZEN。
貴金属じゃないから、値段も超お手頃で、
そのくせ裏側に、ちっちゃなダイヤが入ってたりする。

そんなこんながすっかり気に入った彼は、既に大はしゃぎだ(苦笑。




CITIZEN:Titan "nocur"



・・・記念になる大事なものをさ、こんな気軽に決めちゃっていいのかな?
なんて、実は乗り気じゃなかったんだけど。

サンプルのリングに指を通してみて、
そのあまりのつけ心地の良さに、すぐさま納得してしまった。
チタン、いいっす。すごく肌に馴染む感じ。
妙に実用的で手軽な感じも、今の二人にしっくりな感じ(笑。



ごっつい旅の男の指が、特注サイズだったので、
できあがって届くのは1ヶ月後だって。
次々に大きなリングサイズゲージが登場する様はしかし、なかなか壮観だった・・・。




引換証を持ってお店を出たら、
・・・ちょっと緊張して、肩に力が入っていたことに気が付いた。


何だかね。
ご両親にも会えたし、いろんなところ、案内してもらったし、
美味しいものもたくさん食べて、最後にリングまで作れちゃって。

ぎっしり詰まった5日間だったね、と家へ向かった。



明日からまたしばらく、会えない日が続く。
でも、お互いの毎日を大切に。
時間が早く経ってしまえばいいような、なんだか勿体ないような、そんなキモチで。


空港で、搭乗口のところまで見送ってくれた旅の男と、
恋人っぽく、見えなくなるまで笑って手を振ったりして。



私の日常生活と、彼の旅の暮らしが、またはじまる。




本日の距離:0km から 671.3km へ。












0km:円形脱毛と中華街/東京・横浜

  1. 2008/06/22(日) 23:10:47|
  2. 神奈川県|
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朝からずっと、雨が降り続いている。

サンダルの足元をびしょぬれにしながら、
それでも二人ちょっとはしゃいで、あちこち歩き回る一日。



昨日私がうっかり落としてしまった彼の携帯は、
無事救出したものの、何かと調子が悪く、ドッグ入り。

携帯電話が壊れました・・・


修理には一ヶ月程掛かるらしい。
『その頃また、東北巡りを終わらせて東京に帰ってくるから丁度いいよ』
と、カラカラ笑ってくれることに感謝。
ありがとう、ホントにゴメンね・・・ (ノ_・、)



途中、お茶に寄ったカフェで、
向かい合わせに座る旅の男の頭に、円形脱毛を見つけてしまった。

円形脱毛を発見。


東京に帰ってくる少し前には突然湿疹が出て、
『帯状疱疹』と診断されたこともあった。

どちらも強度のストレスが原因。




バイクでぶらり全国一周一人旅。
傍目にはつい、お気楽な毎日に見えるけれど、
身体にも心にも、かなり負荷が掛かっていたことに、改めて気づく。



後日、彼から、その頃のあれこれを綴った長いメールが届いて、
その中に、こんな一節があった。

>逃げられない現実からは目を背けたくなるもの。
>それでも逃げる訳には行かない(笑

 --中略--
>謙虚さに欠けた自分の傲慢さから来る感情を、
>その土地のせいにするなんて失礼な話だよね。
>「自分の壁」でずっとそこにある土地とその場所の暮らしを
>「好き・嫌い」なんて勝手な判断で括っていた事を、猛烈に反省...。



旅の生活の中で日々、心に生じては過ぎ去ったはずの些細な感情の数々は、
実はゆっくりと澱のように溜まっていて、時々大きく舞い上がる。

そんな波を、大きく小さく何度も繰り返して、
彼は彼なりに沢山のことを思い、
私は遠く離れて、その波紋を少しだけ、すくい取る。





家に帰ったら随分遅くなっていたけれど、
雨の中車を走らせて、横浜中華街へ向かった。
激しい雨に、巨大な観覧車と港湾の灯りが、ぼうっとふやけて浮かぶ。

以前、長く香港で働いていた旅の男は中華料理が大好きで、
知らない土地で美味しい店を探し当てる勘も、恐ろしい程鋭い(笑。


今回は、お気に入りの広東料理のお店に2軒、連れてかれマシタ。

ココナツの香りのするたれで食べる水餃子だの、
ナンプラー的な調味料で仕上げた炊き込みご飯だの、
ハチノス(牛の第二胃)と野菜の豆豉炒めだの。

ハチノスの豆豉炒め


・・・ちょっとディープな香港家庭料理メニュー、ウマっ(ノ≧▽≦)ノヤホウ♪




店員さんと広東語で楽しげに話してるのが、ちょっと羨ましい。

言葉が分からないと、何も始まらない。
話せれば、何か始まる可能性が、芽生える。

雨は降る降る中華街。
後ろに座る中国人カップルの借景もあいまって、
一体自分がどこにいるのか分からなくなる。

大珍楼本店にて









深夜。
帰り着いたマンションの階段からの夜景は、
雨に煙って明るく、浮かび上がって見えた。

築地夜景


明日の夜はもう、ここにはいない。

一緒にいる時間は、短いんだか長いんだか
いつもよく分からない、不思議な感覚。


雨。



本日の距離:テーブル挟んで、1m






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