- 2008/05/31(土) 21:57:21|
- 長野県|
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市街地にある職場から家までの いちばんの近道は、
二つの小さな山を超えて走る、峠道だ。 (どんな田舎かなオイ

)
日の暮れかかった夕方7時前。
いつもの道を家へ向かっていたら、
途中の谷間の川沿いに車がたくさん止まっている。
おっ、もしかして・・・。
路上駐車の列にバイクを連ねて、ヘッドライトを消し、
崖下の薮に目を凝らすと・・・
やっぱり。ホタルだ!

手の中で。
日が暮れて、星が少しずつ姿を現すのと同じペースで、
その小さな緑色の光も、徐々に数を増して行く。
本当に頼りなくホタルは、
まるでこの世のものではないみたい存在感で、
ゆっくりと明滅しながら、ふわふわと視界を横切る。
・・・当然、すぐに捕まる(笑。
お父さんが捕まえてくれたホタルを手の中に包んで
覗き込んでいる女の子。見せてみせて、と小さな妹。
『ホタルにとっては数分だって貴重なんだから、あんまり長く捕まえてちゃダメだよ』
というお父さんの言葉に、ふーん、と頷くと、女の子は豪快に
手の中のホタルを闇へ放り投げた。ばいばーい!!!
川面近くの葦の茂みでは、
小さな光が仲良く2つくっついていて、…どうやらカップル成立らしい。
良かったね、おめでとう(笑。
成虫になったホタルの命は3、4日程度だって聞くから、
彼らの恋路は、心から、応援してあげたくなる。
数年前までは ぽつりぽつりと舞うだけだったのに、
いつの間にかこんなに増えていて、びっくりだ。
この夜見たホタルは、少なくとも百単位の数だったと思う。
周辺の人たちの保護活動だけではなく。
近辺のミカン畑の農薬使用量が、昔に比べて減ったことも、
ホタルが増えた大きな理由の一つだろう。
けれど。
もうひとつの理由はおそらく、畑の耕作放棄と荒廃だ。
この付近の山でも後継者不足で、荒れ地になっているところが少なくないから・・・。
そうして自然が、不自然に “回復してしまっている” 現状を思うと、少し複雑な気分でもある。
彼は、茨城で参加していた『宇宙飛行士 星出彰彦さんを応援する会(?』を終えて、
夕方のうちに長野県・佐久へ、とんぼ返り。
そのイベントの様子は、私の住む町でも、夕方のフジテレビのニュースで流れていた。
…って報告したら、ものすごいびっくりされた。
そんなに驚くなよ〜。
田舎だってキー局のニュースくらい見られるよっ (`・ω・) プンスカ
>終わって帰路途中です。
>
>最近旅の中でいろいろ考えたりする時間が多かったのに、
>久しぶりの母校や集まった同級生を前にすると、有無を言わさず、
>18歳の頃に強制送還されて(苦笑。
>なんとも不思議な感じだった。
>
>しかしみんな、ロケットの打ち上げに大騒ぎするばっかりで忘れがちだけど、
>あれは本当に、帰って来られる保証はない、命がけの任務だ。
>無事に帰還した時にこそ、お祝いするべきなんだよな。
ロケットの隔壁一枚、宇宙服一枚隔てたそこは確かに、
生命の存在を許さない宇宙空間。
眼下には、薄い薄い大気の層に包まれて広がる、地球の青。
そしてその中には、遠く大気圏外からは見えないけれど、
水辺の小さなホタルの光や、それを手のひらにつつんで目を輝かせる子供たちの存在も
確かに含まれている訳で・・・
私には実際に体験することはできないけれど。
さっきみたホタルを思い出しながらそんなことを考えていたら、
極大と極小の間で、頭がクラクラした。
旅の男との交信は、次のメールを最後に途絶。
21:56 Sub:温泉
>これから温泉です!
添付の写真に映った彼は、疲れきって、顔の筋肉がすっかり重力に負けていた。
今日はゆっくりきちんとした部屋で寝られる筈だけど・・・、少し心配だ。
本日の距離:561.5km
- 2008/05/30(金) 23:02:48|
- 茨城県|
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明日31日、茨城でちょっとしたイベントがあるらしい。
日本時間、6/1早朝のシャトルで宇宙へ旅立つ宇宙飛行士
星出彰彦さんの母校『茗溪学園』で、でっかい壮行会みたいなものだとか。
同級生達が彼に贈ったという歌は、なかなか素敵♪
・・・実は最近、頭の中で無限リピート状態で(笑。
[YouTube] ♪〜ロボットアームで抱きしめて
ちなみに日本の宇宙開発の総本山、JAXAも、その学校のすぐ側にある。
実は私も、少し前までこの近くに住んでいた。
昔、
筑波宇宙センターを見学に行ったときにはまだ、
『宇宙実験棟きぼう』 がここで、組み立ての真っ最中だったのに。
Web からは宇宙実験棟きぼうの打ち上げから組み立てまで、
ミッションの様子が中継で見られるって。
http://kibo.jaxa.jp/
・・・まるで未来やん(笑。
とはいえ。
今彼のいる佐久から茨城までは、結構遠い。
13:49 Sub:結局
>結局、茨城に行くのは中止!
>ここで仕事やることにしました(笑。
あ〜っ。昨日まで行くって言ってたのに〜。
さては、直前になって面倒になったか、はたまた最近の激走に疲れたのか。
14:14 Sub:え〜っ、
>ホントにいいの〜?
>
>余程忙しいんじゃなきゃ、
>行った方がいいと思うけどなぁ
>
>車、借りられるんでしょ?
以前、糸井重里がどこかに、こんな言葉を書いていた。
『人に会うのは、風呂に入るのと似ています。
風呂も、入るまでは億劫がってぐずぐずしてても、
湯上りに後悔したことはない。
人見知りだってなんだって、会うことですよね。』
ちょっとエネルギーの要るお出かけや誰かとの約束は、ぜーったいに、
直前になると面倒臭くなるもんだ。
でも。ほとんどの場合。
やっといた方が、会っといた方が、絶対に楽しいし、
それで後悔することは、まずない。
私もつい先日、逆に、背中を押してもらったトコロ(笑。
さて。
結局奴は、どうしたんだろう?
と思っていたら、夜中になって着信があった。
21:50 Sub:つくば
>結局、出発(笑。
>今、桐生。土浦着は、深夜になりそうだ。
>
>友達が部屋を用意してくれているそう。
>「自宅の鍵を開けておきます」だって。

>…ホントは、そっちの部屋に行きたい。
>
・・・・。
キタ━━━━━━ヽ(≧ω≦)ノ━━━━━━!!!
甘い囁きーーーーっっ!!!
って。
こんくらいで喜ぶなよ、私 ヾ( ̄ω ̄)ヲイ (笑。
- 2008/05/29(木) 21:51:03|
- 長野県|
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センセー、見てくださ〜い、と
生徒さんが、某大手お笑いプロダクション採用面接のための
エントリーシートを持ってきた。
・・・すげーよ、Kata-tan (彼女はこう呼ばれてます。)
書こうと思って書ける文章じゃナイ (・A・)ウォー!
今はただ、この彼女の天然の魅力を輝かせることのできる場所が
見つかることを祈るばかりです。
私が採用担当なら、リスク覚悟で採ってみたいけどなぁ・・・。
彼女が休んだりすると教室が、すごく寂しい。
(以下、一部略)
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3. あなたが学生生活で もっとも力を注いだことは何ですか?
お恥ずかしい話なんですが、自動車の教習所です。
物覚えの悪さと要領の悪さから仮免許前なのにもかかわらず、
11回も (※現在22回目、記録更新中)補習を受けてしまいました。
しかし、たとえ受講料が家計を圧迫しようとも、
公園の草を食べようとも (←実話。)あきらめずに頑張った結果、
仮免許試験を 受けられそうなところまで くることができました。
また、たまに苦笑・失笑をかうこともあり、
場の空気を読み間違えて
自分の立場をなくしてしまうことも稀にありますが、
私との会話では必ず人を、一回以上は笑わせられる自信があります。
そのため、外部の方との会議の際などには、
よく質問役を任せてもらいました。
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…就職には運転免許が必要とはいえ、彼女には願わくば、
車の運転をせずに済む人生を送ってほしいものだと切に願っておりマス。
昨日からの雨は明け方には上がったけれど、
彼が走る信州では、昼まで降り続いたらしい。
そんな道の途中からのメール
11:22 Sub:雨
>出発して30分。
>道の駅で、雨が小降りになるのを待ってる。
>
>多分、もう少しで止むね。
>山が見えて来た。
>
>モワモワと湯気?も上がって来てる。
>燕も餌を探しにジャンジャン動いてる。鳴いてる。
>
>腹が減ったんだろうね。
>かなりマジになって巣と餌場を往復してる(笑)
>
>
>最近、俺食べ過ぎ。
>簡単に食べられるものを食べちゃってるから。
>食事を作るのは、大切な事なのに面倒くさくて疎かにしてしまう。
>
>主婦が嫌いな家事No.1に御指名するのも解る気がする。
>一度、他人に作ってもらうと甘えてしまうもんな。
>
>外食や中食で、食事は簡単に済ませる事が出来る様になった。
>しかし、金がかかる。
>稼がなければいけない。
>稼ぐ為に更に「効率」を追求する。
>更に食事が疎かになる。
>子供も巻込む。
>
>今更「食育」なんて変な話だ
>
>
>コーラに「いただきます」は言わないけれど、
>茶席の抹茶には頭を下げる。
>
>人間、ありがたみを忘れるとロクな事が無いなぁ。
>少し太った腹を見て、反省。反省。
『身体も心も、食べたものだけからしか、できていない』
…ってことを考えると食事は軽々しく扱えないけれど、
本能的な快楽と直結している分、
そこを程よく刺激されてしまうと
本当の大切さをいとも簡単に、忘れてしまう。
忙しさにかまけてコンビニおにぎりの昼食ばかり食べていて
途端にお肌の調子を悪くしてしまった私には、
エラそうなこと言う資格もないワケで・・・。
そんなこんなで最近、メールしながら考えてばっかり。
…あれ。
恋人同士っぽい、
甘い囁きはどこ行った!? ( ̄ェ ̄ )≡ ̄ェ ̄)キョロキョロ
夕方には彼も無事、長野県・佐久に到着。
しばらく腰を落ち着けて、仕事を片付けるそうです。
本日の距離:563.3km
- 2008/05/28(水) 23:13:27|
- 新潟県|
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09:04 Sub:おはよー
>目覚まし掛けずに起きたら9時。
>朝から台所で、豆を煮ております。
>
>今日はもう、出発したのかな?
午前中の予定がない朝。
ゆっくり目を覚ましてメールしてみた。
昨日の夜、スランプだ、と言っていたのが、少し気になっていた。
旅を楽しめてない、と。
09:06 Sub:Re:おはよー
>まだまだ。
>新聞読んでる(笑。
そう言って送られてきた添付画像には、『北日本新聞』の文字。
文字の背景には六花、雪の結晶の小さなイラストがちりばめられている。
北日本、ていうカテゴライズの仕方があったのか!
南国の人間には、ちょっと新鮮。
自分の住む地域をくくる言葉には、
その場所に住むことへの自意識やメンタリティーが、滲み出ている気がする。
>ところでスランプは脱出したよ。やはり睡眠が一番かと。
>良く寝て深呼吸。
>
>ジタバタするより、肩の力抜いた方がいいわなっ。
>どうせ時間かかるんだ、辿り着きたい場所に到着するには。
先日来。
旅が終わった後の生活について話す機会が、多くなっていた。
離れて過ごす理由が無くなったとき、私たちどうするんだろうね?
その時にはあれをどうして、それをこうして・・・と。
自然と、
今、この瞬間のことをめいっぱい大切にして楽しむ気持ちが、
半年以上先の生活の準備を考える気持ちに幅寄せされて
しぼんでいたんだな、と思う。
それが、楽しみや待ち遠しさである間はいいけれど、
焦りや不安の成分が勝ってくると、確実に『今日』が浸食される。
先の準備ばかりに気を取られ "ながら" 、今日をめいっぱい楽しめる訳がないものね。
昨日の、ただ撮って義務感で貼付けたような様子とはうってかわって、
今日の彼のブログにはずいぶん、生き生きとした表情があるように見えた。
・・・気のせいかもしれないけれど(笑。
言葉でも写真でも、音楽でも料理でも。
人の手が作ったものには必ず、その裏側にある その人のいちばん根本の思いが、滲み出る。
良くも悪くも。
たとえば、心の底からの笑顔が自然と人を元気にするように。
不自然な作り笑いが、人の心をざわざわと落ち着かなくさせるように。
どんなに飾り立てても、ごまかしは利かない。
そうやって、何かが『伝わって』しまったり、『伝える』ことができたり。
時々、ぼこん、と穴に落ち込んでは鬱々と悩んだり考えたりして、その末に、
ふっと次のステージが見える。
そんな繰り返しで、毎日は過ぎて行く。
とはいえ。
先のことにばかり気を取られて、今この場所での生活を大切にできていなかったのは、
私も同じ。
大きく気持ちがシフトして、もっと本気で、がんばろうと思った。
今、この手の中にあることを。
雨だ、と思って空を仰いだら、
目の玉めがけて大きな粒が飛び込んできた。
仕事とは別のミーティングを終えて夕方、外に出た途端に。
入梅。
レインウェアのつもりで買ったのに、しっかり水を通すジャケットのおかげで、
家に着いたら下着までびしょびしょに濡れていた。くそ〜。
ジーンズが膝に張り付く。 雨、雨、雨。
数日前、『もう少しするとこの辺りではホタルが乱舞するらしい』と
彼がそんなことを言っていた。
自然豊かな山奥を走る機会の多い旅。
そうだね、もう少ししたら、ホタルも見られるかもしれないね。
ふっと手で捕まえると、その温もりを楽しんでくれているみたいに、
飛び立つ気配もなく、ホタルは、長い間手のひらのなかで遊んで行ってくれる。
意外と丸くて可愛い目、してるんだよ?
出逢うことがあったら、ゆっくり見てみてね。
今夜は上越も、雨らしい。
本日の距離:604.3km
- 2008/05/27(火) 23:55:24|
- 富山県|
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日本時間の6月1日早朝、ケネディー宇宙センターから
国際宇宙ステーションの日本実験棟 「きぼう」 の
第二弾ユニットを載せたシャトルが、宇宙へ旅立つらしい。
シャトルの打ち上げも、なんだか
『お、またか!』 的なニュースになってきていて、
知らない間に子供の頃の 『未来』 が、
どんどん現実に変わってきてるんだなぁ、と改めて驚く。
その未来の、あまりに静かで自然な、日常生活への浸透ぶりに。
テレビ電話なんて、未来の技術だと思ってたのに、
いつの間にか携帯やSkypeで、自然に使うようになってる。
インターネットができる前、どうやって調べ物してたのか思い出せない(笑。
『本当に優れた技術は、それなしの生活を思い出すことすら困難にする』
というけれど本当にホントウで、
冷静に考えると、ちょっと怖かったりもします。
生活が便利すぎて、身の回りのものひとつ、
何が欠けても生活できないような気がしてしまうけれど、
そんなことは全くないハズで・・・。
平たく言うと、『大事なものを見失いがち』 ってことなのかもしれない。
今回宇宙へ旅立つ、宇宙飛行士の星出彰彦さん。
その同級生が、彼に贈る歌を作っているみたいです。
直線400km、車で4時間、と言われると確かに、
宇宙なんて本当に近いかもしれない (笑。
生物の暮らす大気の層は、本当に薄い。
旅する彼との距離はとうとう400kmを超えて、
遥か大気圏外の宇宙ステーション "きぼう" よりも遠くになりました。
岐阜県 郡上市から富山へ抜ける国道360号はなんと、『凍結と積雪』により通行止め。
私の住む街は昼間、汗ばむくらい暑かったのに。
おまけに、今日の宿にと考えていたキャンプ場には、
ど〜〜〜んっ。
・・・ん、それは止めた方がいいね(笑。 熊とは戦うべきじゃナイ
日本って、広い。
宇宙だって、悪い冗談じゃないかと思うくらい、広い。
人生のために用意された舞台装置…というのは、いささか傲慢な見方かもしれないけれど、
その世界のあまりの巨大さに、立ち位置を見失って、頭がくらくらしそうになる。
24時を前に、メールが届いた。
>23:55 Sub:Re:こんばんわ
>夜、最後にやるのは歯磨きってコトで…。
>ソファに寝転がって意識も戻りました。
>スランプだぁ〜!
>
>(と、ここで受信)←多分、私からのメールを。
電話でいろいろと、最近感じたこと、目にしたもの。
とりとめもなく話しながら、すこしずつ
お互いの中で漠然としていた思いを言葉が絡めとって、形にしていく。
" My life is your life, Your life is my life."
離れて過ごしているからこそ、
こんな言葉に掛け値なしの信頼とリアリティーを、感じていたいと思う。
本日の距離:446.5km
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