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571.4km:印象の不一致?/長野県・佐久

  1. 2008/07/01(火) 21:42:28|
  2. 長野県|
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今日新潟に向かう、と聞いていたのに、
夕方届いたメールは、今日もまた、長野からだった(笑。


18:57 Sub:結局

>今日も畑で草刈りを手伝ってきました。
>半ば『強制』(笑。
>
>「折角だから出発前に、お昼食べて行きなよ〜」
>の誘いに負けたのが運の尽き。
>「うどん食べたんだからさぁ、畑手伝って行ってよ〜」って、拘留された。
>
>・・・すんません、今のうどん、お返ししてもいいですか?
>
>
>
>それでも、身体を使って気持ちよし。
>明日は何があっても出発します!!!
>

送られて来た写真の彼は、
アタマにタオル巻いて鍬にもたれて、畑の真ん中に立つ姿。
農作業姿がすっかり堂に入っている。
いい汗かけそうな、高原の畑の風景。

高原の畑




生まれながらの農家の跡継ぎみたいじゃん、と笑うと、
『冗談止めてよ、本当はバリバリのシティーボーイなんだからさ』と不服気だ。

シティーボーイ、って表現もどうかと思うけれど(笑。

この旅が始まる前の彼は、キャンプなんてしたこともなければ興味も無い、
山? 俺はいいよ、興味ないし。一人で行ってくれば? ・・・みたいな、
ほんまもんの都会っ子だったらしい。
・・・今の姿からは、信じられないけれど。


私が初めて会った時、彼は既に旅の途中だったので、
『原付に乗ったガテン系アウトドア男』以外の印象は、私の中には殆ど、ない。

彼の中の『自分像』と、私の中の『旅の男』像はかくも乖離していて、
ことあるごとにそれが不満な様子が、とても可笑しい。

いつか『アウトドア・ガテン男』じゃない一面を、ゆっくり見せてくれるんだろう。
それもまた、楽しみってことで。




長野の高原は、晴れて抜けるような青空の色。
明日から天気がくずれる予報は少し心配だけど、
彼の旅がまた、再始動する。



本日の距離:のびのびで、571.4km


571.4km:教育/長野県・佐久

  1. 2008/06/30(月) 22:34:55|
  2. 長野県|
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彼は長野で、ちょっと小休止しつつ、
本格的な旅への準備を整えている模様。

今日は近所の空手教室を手伝って、
和やかな昼下がり、子供たちにいろんなことを教えてあげたんだって。



------------

旅の男:『みんなー。友達がいじめっ子に強請られてたらどうするかなー?』


コドモ:『はーい。“何してんだよ、止めろよ“って言います』


旅の男:『んー、残念!間違い〜。正解はねぇ〜、

   ”ふざけんなお前が金出せ!(#゚Д゚) ” だよー(笑。

   そういう時はさ、ナメられたら終わりだかんね。強気で♪
   さぁみんな、大きな声でーっ!!!


よい子のみんな:
   『ふざけんな
   お前が金出せ〜〜っっ!!!!!』



------------





・・・いいのかそれで。
お父さんお母さん方、お宅の子供さん達、変な事教わってマス(苦笑。


あと、『相手が殴り掛かって来たら、全体重のっけて頭突きダ!』とか。
過度に実用的で生々しい講義を繰り広げていた模様。

彼の人生のディテールは。
あんまり細かく聞いてるとどこか知らない国へ連れて行かれそうで怖いので、
最近はその口から漏れ聞こえてくる分だけに、耳を傾けることにしている。



月曜の午前中。
旅の男は、バイクのプラグ交換やらオイル交換やらで、出発に備えたらしい。





私はちくちく、和裁教室で、
浴衣などを縫っておりました。大和撫子♪




・・・・・。




本日の距離:積み重ねてきた、人生の分だけ。










571.4km:犬用蚊取りと初浴衣/長野県・佐久

  1. 2008/06/29(日) 23:23:12|
  2. 長野県|
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知り合いのおじさんが切り盛りする
鯛飯屋さんのお手伝いを終えて家に帰ると、
旅の男からの荷物が届いていた。



【品名】雑誌・三脚・蚊取り

雑誌・三脚・蚊取り


・・・なんて脈絡のない(笑。



彼が一時、東京に戻って部屋を整理している間に、
使っていないものが沢山出て来たらしく、
その一部を、お裾分けのように私のところへ送ってくれたのだ。




あ、キンチョウリキッドの蚊取り、わんこの形で可愛い♪
・・・でも、この無駄に丈夫なコードは、何?

犬用蚊取り



夜、電話したときに聞いてみたら、

『あ、それ、犬用(笑。

と、こともなげに答えやがった (#゚Д゚)ヲイっ!


・・・いいんだけどね。どうせ私なんて、カワウソだし。
犬もカワウソも、大差ないし。



(ノ_・、)



(※筆者は動物に例えるとイタチ系で、中でもとりわけ、カワウソに酷似。
つるりとした水の抵抗少なめなボディーラインなんかはことさらで…(T_T)






荷物の重量の大半を占めていたのは、
彼が今仕事をしている雑誌のバックナンバーだった。
半年分の誌面に、初めて会った昨年暮れからの時間を重ね合わせる。

何だかね。
考えれば考える程、何とも不思議な縁だ。





メールも電話も嬉しいけれど、
こうやって手に取って眺められる『モノ』が届く嬉しさは、なんだか格別だ。
少しずつ見慣れた荷札の筆跡が、妙に嬉しい。



青空が蒸し暑くて、
でもまだ、真夏みたいにすかーんと抜けてはいなくて。
時折吹く風が、秋を錯覚させる6月の終わり。


お店のお手伝いに、今年初めての浴衣を着た。



本日の距離:561.7km




561.7km:家族/長野県・蓼科

  1. 2008/06/06(金) 17:35:41|
  2. 長野県|
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突然の連絡だった。

彼の、父方のおじいさんが、危篤状態なのだと。

その息子である、彼のお父さん本人は、先日来急病で入院している上に、
来週からは仕事で日本を離れることになっている。
どうしても外せない案件だ、と。



11:09
>親父は自分の父親の死に目に立ち会えないかも知れない。
>「仕事優先」を攻めたくもなるが、
>狭間で一番辛い思いをしているのは、本人。
>解ってやらないとな。
>
>当然、帰京命令。
>「新幹線で戻り、葬式になったら立ち会え」との事。
>
>勿論、帰る。
>祖父は俺のルーツ、祖父無くして俺はいないんだから。



仕事の合間を縫っては、短いメールをやりとりしていたけれど、
しばらくして、電話が繋がった。


何というか・・・
何がどう転んでも、それは家族の問題で、
その背後にある長い物語やあれこれの事情を知らない私には、
読めないタイミング、のようなものががたくさんあるのだ。

もし逆の立場だったら、と思うと。 ね。
素直に、納得できる。


いろんな意味で心配だけど、少なくとも、
私がオロオロするべき場面ではない。





ギリギリの選択を迫られたときに、
思わず 『身内』 や 『気心知れた親しい人間』 に負担を迫るのは
やってしまいがちな選択だ。
例えば今回、父親の死に目に立ち会えない可能性をとっても
仕事での渡航を選んだ、お父さんのように。

『本当はそれは、間違いなんだけどね』、と
彼は言うけれど。






最近ずっと身の回りが大変だね。 彼にそう聞くと、
『 いやぁ、今までの人生の中ではぶっちぎりに穏やかな一年だよ 』 だって。

そして、やや意図的に余裕含みの口調で、
いい言葉を教えてあげよう、と笑って、こう続けやがった。


『 Grace, Under the Pressure 』





・・・・いつか、私が。


『 いちばん欲しいものは、安心とゆっくりした時間!
 一瞬先は闇だから、人生は恐ろしい (´□`。)°゜。』

と、泣き言を言ったならそれは、
彼のペースに 不可逆的に、飲み込まれた時に違いない(笑。




ともあれ。

高齢のおじいちゃんがいつか天に召されるのは避けられないこととしても。
おじいちゃんと、その家族、みんなの気持がいちばん納得できる形に
諸々の自体を収束させられるのが、大切なことなのだ。

その、気持ちを。



私は私で、自分の育った家族と
その一筋縄ではいかない物語のあれこれを、
今更のように反芻している。




本日の距離:561.7km



561.7km:炭酸水/長野県・蓼科

  1. 2008/06/05(木) 18:43:53|
  2. 長野県|
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炭酸水がすきー。

ラムネもサイダーもいいんだけど、
仕事の終わった夕方とかに飲みたくなるのは、
味の付いてない、ただの炭酸水。

ペリエは美味いけれど、ちょっと重たいので却下じゃ


イチゴとか桃とか。
ジューシーで香りのいい果物が一緒ならもっと幸せなのだけれど、
夜勤の職場で、贅沢は言えません(笑。



身体の中からバブ、みたいに。 しょわしょわ〜。


舌の上で、弾ける炭酸の泡、泡、泡。 炭酸浴.。o*○"




ふぅ(笑。
ゆっくりと、力が抜ける。





あの曲は、何だっけ?

〜♪ ソーダ水の中を 貨物船が通る…、って、ユーミンの・・・。




『海を見ていた午後』だった。





旅の男は、じっくりと佐久に腰を落ち着けている間に
どんどん自分のあるべき方向性をストイックに、絞り込んでいて
その静か〜な覚悟に、思わず圧倒されそうになる。

あと2週間程で、久しぶりに会えるんだけど、
それが少し怖いような。
自分の甘っちょろい生活を、見透かされる怖さ、のような。


でもねー!

ちょっと待て待て、それは罠だ。


二人して同じ志向性で厳しく絞り込んでいったら、
それこそ煮詰まるってもんです。

その後姿に影響を受けずにはいられないけれど、
私は私なりのペースを、キープしないと。
ここで無闇に焦ることに、意味はない。



まずは。

忙しいだの疲れた、だの何かと理由をつけては
後ろ向きになりがちだった気分を、少しずつでも立て直そう。

『気分に左右されるってことは、相当恥ずかしいことだ』とは
昨日の電話の中で、いちばん具体的に、ぐっさりと刺さった言葉。
本当にね、その通りだ。



とりあえず。

背中にピッと、力を入れて。
最初はちょっと無理をしてでも、笑顔で。

例えば、生活の一瞬にふと落ちていた『楽しさ』のかけらを、
見逃さず大事に楽しむこと。

あと、時々深呼吸して、力を抜くこと(笑。



私に今日できるのは、そんくらいなもんです。
・・・それくらいなことすら、なおざりにしがちなんだから。



さて。




デスクの上には、取引先から頂いたでっかい御荘柑がある。
水分をたっぷり含んだ、レモンイエロー。
皮をむくと、カラタチや山椒みたいな、野生的な柑橘の香りがする。




本日の距離:週末までしばらく、561.7km

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